感情のままにたまゆらを語る

たまゆら もああぐれっしぶを視聴してから二か月余りが過ぎた今日、覚悟を決めてたまゆらの最終章といえるたまゆら 卒業写真4部作を視聴しました。

エンドロールが終わって1分ほど経過してこの記事を書き始めたのですが、その一分間、余韻に浸りながら拍手していました。ここまで気持ちを入れ込んで完結まで見た作品はけいおん!ぶりですねおそらく。

たまゆらを見ているとちょっとしたシーンで目頭を熱くしてしまいます。TVシリーズでは主人公の沢渡楓の亡くなった父親関連のエピソードに泣かされましたし、卒業写真では「卒業」とは何か、それについて考えながら各々の道を模索する登場人物たちひとりひとりのエピソードに泣かされました。感情のままあんまりいうとネタバレになっちゃいそうですし考察的なことは明日なり明後日なりにします。

最後に一つ。もっとも泣かされたのはたまゆらの名脇役ともいえるほぼろの店主、八色ちも役の松来未祐さんの姿です。松来未祐さんは皆さんご存知だと思いますが、たまゆら 卒業写真第二部公開後の2015年10月27日に38歳の若さで亡くなりました。生前は同僚の結婚に対して誰よりも大げさに驚き、祝うという結婚願望キャラでした。そんな松来さん演じる八色ちもは作中で結婚するのです。そのことを発表するのは、くしくもたまゆら 卒業写真第二部でした。そして、第四部ラストでウエディングケーキならぬウエディングお好み焼きを作るカットがあります。とても幸せそうなちもさん、きっと松来さんがお元気であったなら結婚式のシーンがラストであったでしょう。せめてたまゆらの中では松来さんが幸せであれ。そう思うばかりです。長くなりましたが今日はここまで。

夏アニメのレビューを書くと言ったな、あれは嘘だ。

題名の通り

今日の昼まではヤマノススメのレビューでもしようと思っていたのだが、本日ブックオフにて「それでも町は廻っている」(以後「それ町」)を三巻まで購入してきたので紹介したい。

それ町」は石黒正数氏による漫画作品で、少年画報社より出版されている。ちなみに一巻の発行年は2006年である。シャフトよりアニメ化もされている。OPを坂本真綾さんが歌っておられるのでアニメも見たいが、dアニメストアにないので我慢している。

それ町」の魅力はいくつかあるが、一つ目は練りに練られた笑いであろう。笑いというものは奥深いもので「ボボボーボ・ボーボボ」などをはじめとする笑いに勢いをつけて読者を笑かせるものや、「苺ましまろ」のように空気で笑かしてくるものもある。またいつかこれらの作品も紹介しよう。

さて、「それ町」の話に戻るが、この作品はこの二つの笑いの手法を話ごとに使い分けたり、組み合わせて発展的な話題を生み出している。また、作者の伏線の張り方が非常に上手く、こんなことが最後のひと笑いにつながるのかと感心させられた。さらに、青年誌なので半ばノルマ的にパンチラ等があるが、いい意味で色気がなく非常に読みやすくなっている。

だいぶ長々と書き述べてしまったが、感想としては「面白かった」で収まるものである。全16巻なので、いろいろなところから買い集めていこうと思う。